MERS Coronavirus Particles photo:NIAID CC BY 2.0(Flickr)
追記:一応感染者は現在完治となっているのと、(朝鮮日報報道)接触者にも拡大が見られないことから報道は落ち着いており、終結宣言を待つ状態です。(9月21日現在)
以下は投稿時(2018年09月12日)の記事です。
旅行に行く時にどう対策したらいい?
MERSが発生しました。2週間の間に広がらない限りは封じ込めができる形となりますが、一応注意してください。まず基本的には現状警戒されているのはソウルだけです。プサンやチェジュ、テグなどに行かれるかたは必要以上に気にする必要がありません。すでに決められている方は、キャンセルするほどではないでしょう。
空港などは十分に消毒されています。
基本飛沫感染および接触感染なので消毒などで十分に対策はできます。サラヤがMERSコロナウィルス対策をページにしていますので、下のリンク先を参考にしてください。基本手洗い(除菌消毒)・うがい・マスクなどで大半は対策できます。
https://family.saraya.com/kansen/mers/
アルコール消毒薬が効きやすいですが、機内持ち込みには非常に制限がある場合がありますので、化粧品などと同じ入れ方で透明の封ができるケースで持込可能少量持参か、除菌シート程度にして、手荷物預けなどにする、あるいは現地買いするといいでしょう。
また現地動向などを確認するため韓国系のニュースに注意を払っておくといいでしょう(日本のニュースはわりと端折られるので、韓国系ニュースサイトの日本語版などを読んでおくといい)
咳き込むと誤解をまねくと思いますので、持病のある方は咳止めなどを持参しておいたほうがいいでしょう。
MERSはどういうものか、というのと現況(日本語翻訳されているニュースベース、12日現在)
・MERS(中東呼吸器症候群)コロナウィルスによるもので、前回2015年には大流行し、総感染者186人、死亡者38人、隔離が約16,690名にも達していた恐ろしい伝染病。
2015年韓国におけるMERSの流行(Wikipedia)
・現時点では60代の、クゥエート-ドバイを経由して戻った61歳男性が感染しているが、家族や空港関係者など接触のある関係者22人が隔離され出国制限されている。
・大韓航空は12日、ドバイを出発する全機を消毒作業を行っていると説明。MERSコロナウィルスに対しての殺菌効果が1週間程度持続する。またマスク、前進防護服、ゴーグル、手袋などのセットを積む予定。アシアナも状況を注視しながら疾病管理本部の指針に従える体制を整えている。
・航空機の高度な循環装置は濾過機能があるため、空気感染の力を著しく弱める力があり、また過去に機内でMERS感染した例もないという。乗客は過度に心配することはないとしている。
・12日、MERSと疑われ隔離された接触者10名も陰性と判定された。だがアクティブ監視は続けていかれるとのこと。
・11日の聯合ニュースによると同じ飛行機に乗っていた外国人115人中50名と連絡が取れていない。
・11日の聯合ニュースによると、飛沫などに触れた「密接接触者」は21人(10日の朝鮮日報では23人)、飛行機に乗り合わせるなどした「日常接触者」は417人。日常接触者は隔離されないが地震の健康状態を指定された担当者に毎日電話で伝える必要がある。密接接触者は隔離されている。
・MERSの潜伏期間は最大14日で、今後2週間ほど2次感染を防ぐことが重要となっている。
・10日の朝鮮日報によれば患者は7日午後(10日の東亜日報によれば空港を出てリムジン個人タクシーに乗り)サムスンソウル病院に向かったが、あらかじめ中東に居たことを伝えていたため救急施設とは別の施設で診察の上、隔離用の陰気室に移した。空港の段階で、下痢の治療を現地で受けた事実を本人が申告しており、体調が悪く車椅子にのるくらいだったのでその時点で隔離か追跡管理すべきとも考えられるとのこと。9日の中央日報によれば8日時点ではソウル大学国家指定隔離病床で治療中。10日の東亜日報によれば初期(8日1回目の発表で)はタクシー運転手と車椅子ヘルパーが把握できず密接接触者から漏れたという混乱もあったという