海外パケ・ホーダイにもしなくてWi-Fi借りない派の人、現地用のSIMは予め当てをつけておいたほうがいい
筆者は2019年2回めの韓国旅行に行ってきました。Wi-Fiレンタルをしないで、海外パケット定額にもしない場合、SIMフリーの携帯に現地でのSIMを準備する必要があるかと思います。しかし、いくつか現地についてからSIMを手配しようとすると、困った事態にあうことがあるので、ここでメモして共有しておきます。
まずSIMを入れ替えることを考える場合、SIMフリースマホ、あるいはSIMロックを解除したスマホが必要。キャリアスマホを通常のまま持ってくと詰む
日本からの人がやりがちなミスが、例えばdocomo、au、ソフトバンクなどのキャリア端末をそのままSIMロック解除しないで持ってきて、SIMを現地SIMにさしかえることです。そうすると、自社回線じゃないので一切利用できなくて(韓国にドコモ・au・ソフトバンク回線はないので)詰むことになります。
韓国の現地回線、あるいは韓国回線で使えるローミングSIMは、基本「SIMフリー端末あるいはSIMロック解除端末」でないとうまく利用できません(これは、日本のキャリアのSIMロックがかかっている状態だと、契約会社回線以外の異なるキャリアのSIMが作動しないため。日本で格安SIMの場合親元の回線が同じだと別の会社でも動作するため勘違いしがちだが、海外はいっさい別の会社の回線なので、基本SIMをアンロックしておかないと使えないのが当たり前なのだ)。そのためあらかじめSIMフリーがうたわれている端末か、あるいはキャリア端末でもSIMロック解除がかけられる規約を確認して、予めお店かオンラインでSIMロックを解除しておく必要がある。
現地についても丁度いい日数のがない…
まず韓国についたらだいたい空港コンビニか、空港内にある電話会社のカウンター等でツーリスト向けのSIMや、容量チャージ式のプリペイドSIMが売られているかと思います。ただ、売られているのは1/5/10日など、日本人に多い2泊3日、3泊4日に刻みがちょうどいいのは少ないのですよね。
その場合、ひとつの方法としては「余らせてしまう」のを前提に買うのが妥当です。もったいないですけどしょうがない。もしくは、「組み合わせる」(1日フリーを複数枚買う等)もありますが、こちら毎日差し替えがいるようになってしまうので、効率悪いですよね。
あるいはプリペイドで行けるのであれば、日々の利用量を予めチェックしておいて、こちらに挑戦してみるのもありでしょう(動画を頻繁にみなければだいたい1日の利用量で1GB行くことはないはずです。SNSと地図、観光サイトばかり見ていた僕はだいたい2日で600MB程度でした)。
2泊3日の場合だと、唯一? Skテレコムが3日設定のSIMを最近出しているのですが、まだ発売して日が経っていないので、通常の販売店ではあまり手に入らないという問題があります。以前テグの空港2Fでそれを買うことができたのですが、今回ソウル市内で探してもなかなかみつからず、結構苦労しました。SKテレコムのカウンターを仁川空港で見つけられて営業している時間帯なら買えるかもしれませんが、街中では結構難しいかもしれないです。
市内のコンビニでは以前よりSIMを見つけづらい
以前は結構ツーリストSIMを街中(明洞など)で買うことがしやすかったのですが、2019年9月現在では意外に明洞や鍾路近辺のコンビニでは、SIMを見つけることが難しかったです。あってもいわゆるMVNOぽい謎SIMでよくわかりづらかったり…。そのため、できるだけSIMを手配される方は、日中に空港内の各キャリアカウンターや、空港コンビニで割高でも買われてしまったほうがいいと思いました。
明洞にはSIM専門店がある
明洞には「SIM専門店」がいくつかあります。
私が使用したSIM店の場所は、明洞の乙支路寄り側出口(広い所)ちょっと手前のセブンイレブンのあるビルの3Fにあります(セブンイレブンは明洞に大量にあるので注意)。セブンの左脇にビルの入り口があるのですが、その左にSIMの看板が2つでています。このセブンの特定ですが、写真のように明洞のホテルスカイパークIIが近いことと、セブンの向かいに喫煙所とかがあるのでわりとすぐわかるかと。ここは、MobingというSkテレコム互換(MVNO)SIMを出してきました。2GB25,000Wonくらい取られたと思います(写真前述)。
他にも、ネットではKOREAINFOをすすめるケースもあります。HP
また新村のJKモバイルあたりも日本語対応しており使えるかもしれません。
マイナー系SIMだとSIM用のピンが結構ついてないので注意
空港で買うものだとSIMの出し入れ用のピンがSIMに比較的ついているケースがありますが、なかにはSIMだけのものもあって、そういうものはスマホからSIMを抜くためのピンがついていなくて困ります。
SIMピンは、みなさんがスマホを購入した時についてきているとは思うのですが、あっても日頃持ち歩かないですよね。
そんなやばいときは、金属製クリップを、コンビニで1ケース購入して、クリップを1つ取り出して一辺を伸ばすと、ピンの代わりになり、SIMの出し入れに利用することが可能です。お店で入れてくれる場合は、やってくれるためSIMピンの意識をしないままになっていますが、日本に戻った時にはまた自力でSIMを差し替える必要が確実にあります。コンビニに行けば間違いなくクリップは売っているとは思います。
SIMをなくしやすいので注意
本来使っていたSIMを外したあとになくすと、日本のSIMに戻すのに再発行を依頼しなければならないなど一大事です。その事故をさけるためには、1,スマホケース内側やSIMカード等にテープで貼り付けて保管する 2,なんらかの(蓋が閉まる)SIMを入れる入れ物に入れる 等が妥当です。 テープ貼り付けの場合は、プラスチック面側にはって金属面はのりがつかないように気をつけてください。
APN設定の必要がある
メジャーなSIMだと、APN項目の入力が必要ない場合がありますが(選択だけすればいい)、マイナーSIMの場合は説明書にあるAPN設定をスマホの「設定>接続設定」からAPN設定に移動し打ち込む必要があります(Androidの場合)こちら、SIMの説明書がハングルオンリー等の場合、経験ないとわかりづらいので注意してください。
また、APN設定した後は、設定がかわったことを本体が認識しないと電波を拾わないため、再起動しないとつながりません。しばらくうまくつながらないという場合も、再起動何回かしたらちゃんと拾ったりしたことがあるので、意外とバカにできないです(SKテレコムカードでもそれがありました)認識しない場合、うまく刺さっていないなどの場合があります。とれなくならないように注意しましょう。
日本の電話番号をイキにしながら使う方法
SIMを入れかえるということは、その間は日本の電話番号が不通になってしまいます。それをなんとか避ける方法は2つあります。1つは、日本のキャリアの電話番号転送設定です。必ず転送サービスはあるので、日本にいるうちに説明書等をよく読むかネット検索などで設定方法をみつけてください。日本にいるうちに設定し、旅行中だけ転送にすることに注意(国内に帰ったら転送をオフに戻さないと電話が転送されてしまい、不通になるので)。この方法の難点は転送分の電話代は自己負担になってしまうことですが、大事な連絡先なら連絡がつかないと困るのでしょうがないです。この場合、長電話にならないよう(30分とか話されるとバカ高くなる)、折返しLINE無料通話で返すなどして節約しましょう。電話の長い人からかかってくると地獄なので…。
もう1つの方法は、サブ機(SIMフリー)or海外対応Wi-Fiルーター(レンタルではなく自分で持つ)orタブレット(SIMフリー)側に韓国SIMを入れて、テザリングで自分のスマホにWi-Fiでつなぐ方法。そうすると、自分のメインスマホは日本のSIMが刺さったままなので、電話はそちらで受けることができますし(データは使わない設定にする必要あり)、韓国SIMのデータ通信はWi-Fiで受けることができます。え、サブ機種なんかないよと思うかもしれませんが、昔使ってた機種をSIMフリーにするなどの方法もあるので、これ案外良いですよ。僕はタブレットにSIMを入れることが多いです(タブレットは電池容量がスマホの2倍くらいあるので、電池切れないというのもありがたい)
Amazonなど国内で売ってる多国で使えるローミングSIMの注意点
Amazonなどで、たとえばタイや台湾・中国系の通信会社が出している多国、あるいは韓国で使えるSIMフリー用のSIMが激安で売られています。大概の場合は(輸入業者でメインで販売される業者では)トラブル防止で日本語パンフがついてたりしますが、まあAPN設定はできるとしても、これの難点は、たとえばつなぐときにタイ語でSMSメッセージが飛んできたりします。タイ語読めねえ問題。
まあそういうときはしょうがないので、キャプチャしてgoogle翻訳アプリの写真翻訳にインポートしてタイ語>日本語で確認するなどすればいいですが(あるいはつながるなら無視してもいいですが)そういうめんどさはあると思っておいたほうがいいでしょう。レビューなど読み込んでから買うことをおすすめします。
そこまでしてSIMにする理由とは
そこまでハードルがあるのにSIMを使う理由ですが、現地で「携帯回線を使うWi-Fiルーターを借りるよりは安い」のが一番大きい理由で「荷物がWi-Fi借りるのに比べて軽くなる」のが次点じゃないでしょうか。初心者にはおすすめしませんが、Wi-Fiルーターかったるい、リスクがあっても挑戦してみたい!! という人はいちど挑戦してみることをおすすめはしておきます。予めのスマホSIMロック解除とSIMのサイズ確認だけは忘れずに(多くのSIMは切り取る形で複数サイズに対応していますが、なかには単一サイズ専用の場合もあるのでで!! 間違えると中に入ってとれなくなり修理となることもあるのでご注意を)