(追記:2015年)2月14日、日韓2カ国の観光関係者が集まり会議が行われたそうです。
読売によれば
韓国政府の統計によると、昨年の日本人観光客数は228万人で、前年比17%減となった。修学旅行やツアーなどの団体客が減っているという。影響が大きいのは地方都市で、韓国伝統の町並みが残る中東部・安東市の昨年の日本人観光客数は2012年に比べて半減した。同市関係者は「早く戻ってきてほしい」と話した。
安東市の観光客が半減したのは、別に同市に責任があるわけではなく同市河回村出身韓流スターの一人リュ・シゥオンが脅迫事件でイメージが最悪になったことが大きいと思いますが、韓国観光公社はソウルから安東など地方都市へのツアーバスなどを出すとのことです。実質的に公社か地方都市側から補助金が出る形になるでしょうから、日本人観光客にとってはほぼ負担なく地方に行けるという意味合いではいいのかもしれません。
今年(2015年)も、無料のツアーバスが始まっています(例:http://shuttle.dongbotravel.com/jp/index.php )。バスは定員があるため、飛び先サイト(東宝旅行社)から事前の予約が必要ですが、
たとえばソウルから全州(全州ビビンパで有名ですね)だったら、このように3月から12月までの金土日に無料バスが走っており、参加者には飛び先のサイト下部にあるように、ソウル市内や近郊のオプショナルも割引になったりします。
このようなものが拡充されるという形なのでしょう。
無料ツアーバスをうまく利用すると、ただでさえLCCなどで数千円でこれるレベルまでなっている韓国がだだ安くなりそうです。
なぜ、観光関係をなんとかしたいのかというと、またこれも政治的な理由があります。「日韓国交正常化50周年」なので、やはりマイナスのピークからは観光でくる人数を改善したいという考えが両国にあるのと、現在も毎日1万人は両国を行き来しているということもあり、ここにきて関係改善をはかりたいという思いが共通しているからなのですね。ここ数年、政治での面倒なトラブルが多すぎました。
韓国はドラマから入って遊びにいく人が増えて、いって見ると意外と都市部はそれなりには安全で、楽しい街だということがわかります。いまや日本から来る成人・壮年女性にとっては一大テーマパークみたいになりつつあります、17%減ったとはいっても、そんなことは気にしない人のほうが多いのが韓国旅行の醍醐味です。
韓流コンテンツがまだ集客できる力があるのは、韓国ではなく日本のハウステンボスに東方神起のホログラムライブを常設にするところからもわかるかと思いますが、なんだか韓国観光公社と日本の観光会社が考えるアプローチがどちらもずれてるなあという面もありますね。日本人受けするという、韓国B級グルメイベントなどもやるそうですが、旅費かけてまでB級グルメは正直どうなんかなと思います。しかし、まあやらないよりはいいのかもしれません。