JCBカードのJCBとは「ジャパンカードビューロー」の略なので、JCBカードというとカードが2回被ってますが、そんな細かいことはどうでもよく、日本人に絶大な信頼があり、心象を悪くするようなヒドイことになることはまずないのがJCBカードです。また、他のブランド(VISA/MASTER/AMEX/DINERS)が海外発のカードブランドなのに対して、JCBは紛れもなく日本発信のカードです。世界的には、VISA/MASTERが大きく普及していますが、「JCBは日本人が行く外国」に強く、そのためアジア隣国であるところの韓国においてもJCBはそれなりに強いものとなっています。
韓国はクレジットカード社会。その中でもほぼすべてのお店で使える
では、なぜ韓国旅行にJCBがおすすめなのか。
それは、韓国がキャッシュレス社会であること。=ほとんどのお店がクレジットカード決済あり。そのためカードは持って行ったほうがいい社会である。
そして、JCBが韓国内の多くのクレジットカードブランドと提携しているからです。韓国のBCカード、外換銀行、新韓カード、国民銀行、ロッテカード(※左記は投稿時の情報のため、一部カード会社は合併していることがあります)と提携しており、たとえお店の端末にJCBのカードロゴが見えなくても、ほぼ100%の韓国国内店舗で使える(韓国の人も日本人のカード慣れしているので、「これは使えないよ」なんてまず言われない)という点です。つまりJCBが強い、というわけです。
JCBプラザ、ラウンジによる韓国国内での手厚い観光情報の補助
さらに、「JCBプラザの存在」も、JCBユーザーには見逃せません。「JCBプラザソウル」(釜山もある)、「JCBプラザラウンジ」(こちらはソウルのみ)が韓国にはあり、日本人向けの観光情報が集積しています。
2店舗共通なこととしては、当然ながら店舗の紹介等もしてくれる=ようは韓国語がわからなくてもJCBカード払いできるところなら予約をしてくれる。飲食店の一部では送迎もつけてくれることも)ほか、各種チケットの予約(僕は現地発エアチケットを頼んだりします、先方におまかせで韓国語を遣わず現地予約できるので便利)、Wi-Fi無料サービス(店舗内)、緊急時対応(カード紛失・盗難など)へも対応してくれる。
またプラザラウンジはネットのプリントアウトの無料サービス、日本語新聞・雑誌閲覧、ドリンクサービス、マッサージ機、レンタル傘、荷物の当日中一時預かり(貴重品・金券などは扱えない)がある。→チェックイン前に便利!
もちろん韓国だけではなく、日本人がよく行く外国には他もJCBプラザが多数存在しているので、他の外国に行った時も拠点として便利(実際僕はグアムやサイパンで利用しております。こちらも英語がしゃべれなくても大丈夫なのでありがたいですね)
優待ガイドブックやWi-Fiなど、国内・空港でのサービスも充実
あとはJCBが用意している海外の国別優待ガイドブック類。韓国のJCB優待ガイド(冊子での配布終了。JCB「たびらば」にて、ネットでも見れる)はもちろん、他に国内主要空港の空港優待ガイドブック、またJCB契約のGLOBALWIFI(日本国内空港での受取可)など、国内の空港でも便利なサービスが有る。
さらに、AREX(空港鉄道)の割引を期間限定で行うことがある。
JCBのイマイチな点、それを補う魅力とは
JCBが弱い点は、支払いが10日に固定されているので、月末給料の人だとそのへんにはお金が少なくなりがちだという問題(残高が常にある口座から引き落とす分にはデメリット足りえないが)。他、日本人があまり行かない国の店舗では、JCBが使えないことがあるところが問題なのだが(なお、英語圏ではDISCOVERとして利用できるが周知されていないため、JCB側で、旅行用の割引冊子に付録で「DISCOVER加盟店へ、これは使えるんですよ、という説明用の紙のカード」を用意しているが)、無理に主張してJCBを使わなくとも、そのへんはもう一枚VISA/MASTERあたりを持てば問題はない。
それを補ってあまりある海外旅行に特化したサービスを展開しているので、JCBユーザーは海外で不安があったら「JCBプラザ」に相談をしにいけば大丈夫なのだ。(当然だが、JCBカードを持っている人しか利用はできない)。ということで、1枚「JCB系のカード」を持つことをオススメする。
提携カードでも普段使いには十分!
ちなみにプロパーのJCBカード以外でも、JCBブランドのつく提携カードもJALやANAなどにもあるので、そういった交通系の提携カードでもほぼ同じサービスは受けられる。旅行によく行くのであれば、交通系のカードのほうがいいかもしれない。将来的に等級をあげていきたければオリジナルカードのほうがいいかもしれないが…。
筆者も若い頃はJCBの入りやすい学生向けカードを持っていて、学生終了後更新されずに回収され…長い間があくのですが、ANAカードJCBワイドGOLDに入ってずっとそれをメインカードにしております。
韓国では路上のお店以外の90%以上、クレジットカードが使えます。両替した額が少なくなってきた時の調整や、必要以上に現金使いたくないという人は、やはり韓国に行くときはクレジットカードを用意したいですね。もちろん、現金で全部済ませても問題はありませんが。
おまけ…カジノで大負けした時でも
キャッシング、です。といっても掛け金じゃないですよ。普段は使いませんが、諸般の事情でお金が手元になくなってしまい、帰りのお金が足りない…銀行カードも国際提携カードじゃないので下ろせない…なんて時は、クレジットカードでのやむない国際キャッシング、なんて道筋もあります。というと利息が…と気になる人はいるかもしれませんが、帰国後すぐ(電話で金額を聞いて振り込みorJCB営業所に行って現金払い)精算してしまうという裏ワザもあるので、そこまで気にしなくても大丈夫です。まあこれは裏ワザの裏ワザで使わないで済ませたいですが…。
終わりにJCBカードをチェック
JCBは「JCBプラザでの店舗予約代行」や、「特約店の割引サービス」などで海外旅行初心者に優しいのでおススメできます。詳しくは以下から。
ANA利用者ならもってて損のない→ ANA JCBカードの詳細はこちら
おまけ情報…JCBの中にも様々なカードランクがある、一番良いのはJCBオリジナルシリーズ
カードフェイスに「JCB」のあるカードなら上記のJCBプラザは全員使えますが、新規で「JCBカード」に入る場合、気をつけたほうがいいのは、実はJCBは本体発行のカードと、提携カードでは歴然としたサービスの差が存在します。提携先発行のものだと、プレゼントやサービス応募(例:Quickpayの還元キャンペーンを始めとして様々)が本体発行(JCBのオリジナルシリーズ等)のものよりも少し少なかったり、MyJCB(マイページ的なもの)のアプリが使えなかったりとか(私の持っているものでは住信SBIネット銀行の「ミライノカード」が露骨に差別されているのがこのへんだったりします、MyJCBサイトはログインできますがアプリはNG)。このへんなんとかしてほしいですが、ということは基本はJCB本体のカードを持つのが最善ということです。次はANA等、わりとJCBサイドもカードのクラス別ラインナップが多く力を入れていて提携社サイドのサービスにも期待できるようなところでしょうか。
まあ、そんな細かいところが気になる場合は「今から入るなら」であって、すでにある「JCBマークのついてるカード」があるなら、少なくとも海外の「JCBプラザ」サービスは十分受けられるので、あえて入り直すなどの必要はありません。